投資信託の選び方

お金の運用(初級編)



騰落率とは

現在日本には2000とも3000ともいわれるファンドがありますが、この中から実際に購入するファンドを選ぶ際に最も基本となるのは、パフォーマンス(運用成績)がよいことです。

それを判断する材料の中心となるのが、ファンドの値上がり率を示す騰落率です。

複数のファンドを騰落率で比較する時は、あくまで同じ時期、同じ期間で比較しなければなりません。
なぜなら、社会情勢、経済や市場環境の影響も有りファンドの運用は、うまくいくときもあればそうでないときもあります。

当然、うまくいったときは騰落率も高くなるので、そのときの騰落率だけを見たのでは、ファンドの本当の実力はわかりません。

設定されてから3年程度時間がたっていて、設定時からのトータルの騰落率が高ければ、コンスタントに収益を上げてきたよいファンドだと考えることができます。


騰落率は未来を確約しない

騰落率は、あくまでもそのファンドが過去に上げた運用成果ですから、今後もそれと同じ成果が上げられるということにはなりません。

預貯金のような確定した利回りとは違うことを投資する場合は、理解しておく必要があります。

そのファンドが、今後予想される経済情勢の中で、良いパフォーマンスを上げ続けることができるかどうかは、あくまでもファンドの内容しだいであり、過去の騰落率だけで判断をすべきではありません。


標準的な指数と比較する

例えば、日本の株に投資するファンドの場合、どんなに運用がうまくても、日本の株式市場の株価全体が下落した時に、高い運用成績を期待するのは無理が有ります。

そこで、他の指数との比較が大切になります。

例えばTOPIXなどの指数をベンチマーク(参考指数)として、その値上がり率をどのくらい上回ったかでファンドの成績を判断する方法です。

TOPIXは、東証1部の全銘柄の値動きを反映しますから、それを上回る収益を上げられるかどうかは、ファンドマネジャーの腕次です。

また、債券や、外国株に投資するファンドの場合も、それぞれのベンチマークとなる指標があります。


運用成績の安定性を評価する

例えば、3年間と言う期間内で年平均の騰落率を見た時に、騰落率が5%のファンドが2つ有ったとします。

Aファンドは、年によって7%のことも2%のこともあります。
一方、Bファンドは、15%のときもあればマイナス10%のときもあります。
この場合、AとBのどちらのファンドを買うべきかといえば、普通はAになります。
Bのように値動きが大きいと、購入・売却するタイミングによっては、大きなマイナスとなるリスクが高いからです。

このように、収益が同じならリスクが少ないほうがよく、同じリスクだったら、収益が大きいほうが望ましいということになります。
この事を数値化した指標をシャープレシオと呼びます。
この数字は大きいほど、リスクに見合ったリターンが得られたことになります。


いろいろなメディアで情報を比較する
(新聞、雑誌)

ファンドを購入する時に、まずは情報収集を始めますが、その方法は、証券会社や銀行の窓口で相談するのも1つの方法ですが、最も身近な情報収集ツールは、やはり新聞や雑誌でしょう。

特に、日本経済新聞には、新規に設定される、あるいはすでに設定されているファンドの広告が載っていますし、日曜日の朝刊には、国内のおもなオープン型株式投信について、運用成績や評価機関による評価が掲載されるので、こうしたものがファンド選びの手がかりとなります。

また、おもなファンドの基準価格も、チェックすることができます。
これを見れば、ファンドの運用状況を確認することができますが、中長期運用が基本の投資信託で、自分の投資したファンドの価格で、その度に一喜一憂しても意味がありません。

また、基準価格そのものが、分配金を出せば下がりますから、そのため、分配金をあまり出さない方針のファンドは基準価格が高くなるので、基準価格だけを見て、ファンドの比較をすることはできません。

また、各種のマネー雑誌でも、投資信託に関するさまざまな特集が組まれたり、ファンドの各種ランキングが載ったりしているので、これらの雑誌を定期購読するのも、参考になります。


いろいろなメディアで情報を比較する 
(評価機関の評価)

ここまで、ファンドを比較評価する為のデーターと手法について書きましたが、たくさんのファンドに対して、これらを実際に個人が行うのはなかなか手間がかかります。

そこで、専門の評価機関による評価を参考にする手があります。
評価機関には、スタンダード&プアーズファンドサービス、モーニングスターなどがあります。
そのそれぞれが、設定後3年以上、純資産総額10億円以上のオープン型株式投信について評価し、星(☆)の数による5段階評価などで、ファンドのランキングを行っています。

ところで、ファンドにはさまざまな性格や運用方針があり、それぞれに投資対象も違うのでねこれらを一律に評価しても意味がありません。
この為、各評価機関でも、ファンドを細かく分類して、その中で比較をするようにしています。
ところが、類の仕方はそれぞれの機関によって異なるため、同じファンドでも別の分類になっていることもありますし、評価の方法も各社が独白のものを使っているので、評価結果や星の数が異なることもよくあります。

そして、この評価の数値は、当然過去のもので、未来を保障する物では有りませんし、評価の度に上下します。
したがってファンドの広告などに「評価機関の最高ランクである5つ星を獲得しました」などと書かれている場合は、それがいつのものであるかが重要です。

評価機関の評価を知るのに最も便利なのが、インターネットです。
また、このページで説明した様々な指標がのっており、グラフや表なとで、判り易く掲載されています。

スタンダード&プアーズ 
ムーディーズ・ジャパン
フィッチ・レーティングス 
格付投資情報センター
日本格付研究所 
モーニングスター・ジャパン 
スタンダード&プアーズファンドサービス
Fund Land 

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